私たちは学校で粘土をこねたり、木を彫ったりする機会にめぐまれてきました。
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伝統工芸に挑戦できる仕事
●ものづくり産業に参加!
私たちは幼稚園のときから学校で粘土をこねたり、木を彫ったりする機会にめぐまれてきました。そのような機会がなくなっても、旅先でこけしを作ったり陶芸に挑戦したりと、様々な場所で工芸を楽しんでいます。日本人は、なぜか工芸に心惹かれるものなのです。
趣味の工芸は楽しいものですが、それを職業にするとなるとなかなか難しいものです。「ものづくり産業」とも呼ばれる伝統工芸は、伝統工芸品を作る職業のことを指します。伝統工芸品は100年以上続く伝統技法、伝統技術を使った工芸品のことを言います。美術工芸とは違い日常使う品々を作るもので、才能と感性が必要とされる上に技術を会得するのに何年もかかるもので、並大抵の気持ちで飛び込める世界ではありません。
それでも伝統工芸の世界に飛び込んで頑張っている人たちは、お金を得るために働いているのではなく、夢を叶えるため、自分の作ったものを後世に残す為に働いているといいます。そして、この仕事を選んだ自分が好きだと誇りを持っています。
実際に製作したモノは、自分の代だけでなく、孫のそのまた孫の代まで伝わっていくかもしれないものです。贈ったり贈られたり、人の手を介して海を渡っていくこともあるでしょう。時間や場所を超越して、自分の造ったものが伝わっていく。そんな風に考えると非常に夢のある仕事だと言えます。
●技能を学校で修得することも可
農家や漁村と同じように、伝統工芸を継ごうという人は年々減り続けていて、いつも人手不足の状態です。業種によっては、技能の伝承が不可能になってしまうという危機的な事態にさえ直面しています。伝統工芸の世界は閉鎖的な印象があり、間口が開かれている雰囲気がないことが要因のひとつかもしれません。ただ技能を修得することを主な目的とした学校も存在し、今後、日本全国で新たに開校する動きもあります。いきなり伝統工芸の世界に飛び込む勇気のない人は、こういった学校で時間をかけて基礎を学ぶという方法を視野にいれてもよいと思います。
ちなみに、伝統工芸の世界には「伝統工芸士」という称号があります。これは伝統工芸品の指定を受けた業種などについて、高度な技術・技法・知識を持つ人に贈られます。その称号は織物・染物・陶器・和紙・金工・そろばん…などなど多種にわたっていて、他の試験と同じく試験に合格すれば取得できるものですが、受験資格を得るのは並大抵ではありません。
このような奥深く魅力的な伝統工芸に挑戦できる職業に就くのは今からでも全く遅くありません。もし伝統工芸があなたの天職であったら…そう考えるだけで、なぜかわくわくしませんか?
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